答えは、『恵比寿』 です。
福をもたらす縁起のよい神々として、めでたい正月に欠かせない 「七福神」。信仰の始まりは室町時代ですが、現在のような形とメンバーで親しまれるようになったのは江戸時代からで、徳川家康が狩野探幽に宝船に乗った七福神を描かせたとし、その頃から七福神巡りも盛んに行われ始めたそうです。
実は唯一純粋な日本の神様は「恵比寿」だけで、イザナギノミコトとイザナミノミコトの間に生まれた子供・蛭子(ヒルコ)といわれています。商売繁盛のご利益をもたらす神様として有名なので、7柱(「柱」は神様を数える時の呼び方)全部は知らなくても恵比寿だけでもご存じな方は多いのではないでしょうか。兵庫県の西宮神社を総本山とする各地の恵比寿さまを祭る神社で、毎年1月10日前後に行われる「十日えびす」も有名ですね。
ちなみに残りの6柱はインドや中国などからやってきた神様になります。出身地も宗教も異なる神様をひとつのグループにして信仰するのはとても稀有なことで、日本ならではと言えます。特徴やご利益も7柱それぞれ異なるので、詳しく調べてみるのも楽しいですよ。
今年のお正月は≪七難即滅・七福即生≫
七つの災難を除き七つの幸福を授かるという
「七福神巡り」なんていかがでしょうか。